◎1976年4月以来30年間の長きにわたって当教室で教鞭をとられた原野昇教授は,2006年3月末で広島大学を退職された。なお,原野教授は,2006年4月,広島大学名誉教授の称号を授与された。
◎ジャン=ガブリエル・サントニ助教授は,2006年4月,広島大学外国語教育研究センターに教授として移動された。
◎ 2006年度は教室関係者のほかに,中川正弘広島大学留学生センター教授に学部(「近現代フランス文学演習Ⅳ」)と大学院(「中世フランス文学語学演習」)とに出講していただいている。また,集中講義の形式で,前期には早稲田大学法学学術院の立花英裕教授(学部「フランス文学語学特講Ⅰ」,大学院「フランス文学特殊テーマ講義」)に,後期には大阪大学文学研究科の柏木隆雄教授(学部「フランス文学語学特講Ⅱ」,大学院「フランス文学特殊講義」)にご援助いただいている。
◎中山智子氏は,2006年4月,京都外国語大学に専任教員として採用された。
◎ 下記の方々が上梓された。
成沢広幸 訳『観光のラビリンス』,法政大学出版局,2006
訳『フランスの温泉リゾート』,白水社,《文庫クセジュ》,2006
原野昇『フランス中世の文学』,広島大学出版会,2005
Le Roman de Renart [共著] ,Le Livre de poche,2005
Vocabulaire de l’ancien français ― Actes du Colloque de Hiroshima [編者],
溪水社,2005
『中世ヨーロッパにおける排除と寛容』[共著] ,溪水社,2005
『中世ヨーロッパにおける死と生』[共著] ,溪水社,2006
『ルナールにのせられて』,溪水社,2006
横山昭正『現代日本文学のポエジー』,溪水社,2004
◎広島大学文学部とスイスのローザンヌ大学文学部との間の学術交流協定に基づいて,本会会員の住田早紀さん(大学院博士課程前期)と,当教室の3名含む6名の学生が,2006年7 −9月,ローザンヌ大学夏季フランス語研修短期留学プログラムに派遣された。
(M.)
※本欄への情報をお寄せください。(yosei@hiroshima-u.ac.jp)
2005年度 修士論文題目
上野 智美 マロ児童文学研究
― Sans Famille と En Famille における子どもたちを中心にして ―
沖政 裕治 ベルクソン哲学と脳科学 ― 記憶理論を中心に ―
佐藤 由紀子 Le haïku et la poésie courte en français
高谷 由美 自然主義作家エミール・ゾラの作品にみるロマン主義的要素
― 幻想小説『夢』を中心に ―
2005年度 卒業論文題目
幸谷 有利子 モーパッサンの短編小説における幻想的作品の変遷
山根 由記子 『ノートル=ダム・ド・パリ』論
― ヴィクトール・ユゴーとノートル=ダム大聖堂 ―
木原 永理 『星の王子さま』論 ― 寓話に託された意味を読み解く ―